【転職相談】現役に聞く!合わないキャリアアドバイザーへの対処法

現役キャリアアドバイザーへの直接インタビュー企画『転職相談で自分に合った企業をスムーズに見つける方法』第2弾!

前回:【現役キャリアアドバイザー直伝!】相談で自分に合った会社をスムーズに見つける方法

 

今回お話を伺ったのは、広告代理店でのマーケティングコンサルタント経験を持ったアドバイザーです。

特に気になった回答は、『合わないアドバイザー対策』について。現役視点で「相談者に心掛けてほしい」本音を語ってくれました。他にも、キャリアアドバイザーへの相談を検討している方が「事前に知っておきたい!」回答満載です!

 

プロの目線からキャリアのアドバイス

ー最初に、簡単にキャリアアドバイザーの役割について教えてください。

「キャリアをプロ視点(第3者視点)からアドバイスする」お仕事です。

 

会社選びは「収入」「ワークライフバランス」といった、人生に直結する「分岐点」となります。人によって収入・ワークライフバランス・事業の成長性・企業風土などの、優先順位が違うでしょう。

 

そんな個人によって異なる選択に対し、適切な情報を、適切な量届けるのがキャリアアドバイザーの主な役割です。

 

ープロ視点とはどのような視点ですか?

転職市場へのフラットな目線や、相談者とはの視点です。

皆さんも尊敬できる知人や友人などで現職の不満を聞いてくれ、それに対してアドバイスをくれる人はいると思います。

しかしそういう関係性だからこそ正解か不正解か、情報の取捨選択をせずに無意識に流されていくケースも多いのではないでしょうか。

 

キャリアアドバイザーはプロフェッショナルの視点から意見を聞くことができたり、求人や企業そのものを紹介することで不安・不満を総合的に解決していくことができます。

 

ーでは実際にキャリアアドバイザーは面談で、求職者の何を見ているのですか?

まとめると以下の2つです。

 

・利用者の不満・希望と実際の転職市場はかけ離れていないか
・次のキャリアでは何を実現したいのか

 

キャリアアドバイザーは「転職をさせる人」ではなく「包括的なキャリア形成のプランを考える人」なので、この2つを重点的に見ています。

 

ー1つ目の「利用者の不満・希望と実際の転職市場はかけ離れていないか」について詳しく教えてください。

不安・不満を分析した結果、それは転職で解決できるのか、ということです。本来キャリアについての相談というものは、現状に対する不安・不満からきますよね。

 

「未経験からキャリアチェンジしたいけど、年収は維持したい」との相談には、業界・職種の親和性や年収レンジのバランスを考慮した結果、それは難しいのか可能なのかを判断します。

 

例えば、年収600万を稼ぐ営業マンの「年収を維持したままエンジニアになりたい」という要望。転職市場で考えると実現可能な場合もありますが、非常に難しい。本人の希望に沿って現実はどうなのか、それでも転職をするのかどうか、バランスも転職活動においては大事です。

 

ー現実とのすり合わせは、一人だと難しい。プロの目線が非常に大事ですね。
2つ目の、「次のキャリアでは何を実現したいのか」は何のために必要な情報なのですか?

求人や企業を選んでいくためです。キャリアにおける不安・不満を解消し、「求職者は何を実現したいのか」「そのためにはどういう経験を積みたいか」「どういう企業風土・環境が良いのか」の情報を元に選んでいきます。

 

キャリアアドバイザーから見て一番困るのは「何でも良い」というスタンスの人。程度によりますが、年収・企業規模・職務内容に「何でも良い」という項目が多いと、どういう求人・企業・キャリアをお勧めしたらいいのか困ってしまいます。

 

ある程度相談をする前に、できるだけ次のキャリアで叶えたいことや条件面での優先順位などはざっくり決めておきましょう。相談自体がスムーズに進みます。

キャリアアドバイザーを利用するメリット/デメリット

ーキャリアアドバイザーの仕事内容がざっくりと理解できました。
では、求職者側から見てキャリアアドバイザーを利用するメリットとは何でしょうか。

スケジュール管理など基本的な面もありますが

 

・相談、サービスを含めたすべてのサービスが基本的には無料
・情報の細分化、提供
交渉を担当してくれる

 

まとめると上記の3点が挙げられます。

 

ー1つ目から聞いていきます。全てのサービスは無料で利用できるのですか?

相談も求人をもらうのも、基本的に料金は発生しません。

 

ビジネスモデルは求職者の転職先に対して人材紹介会社が成功報酬を頂戴する仕組みなので、相談や求人をもらうサービスは無料で利用することが可能です。

 

プロの視点から適切にアドバイスを受けることができることを考えると費用対効果の面からも良いですね。

相談する手法は対面以外にも、忙しい・時間が取れない・遠方の方であれば電話や、Skypeなどテレビ電話のツールでももちろん問題ありません。初めて転職する方であれば履歴書や職務経歴書の作り方から教えてもらえます。

 

ー2つ目の、情報の細分化と提供とは何ですか?

表に出てこない情報や、求職者の個人評価の提供です。

 

就職・転職活動をしていると様々な企業のHPをはじめとした情報に触れることが多くなってきます。しかし「本当に知りたい情報」を知ることができるということは思った以上に少ない。

 

例えば「残業が多くて仕事を辞めたい」求職者の方は、志望している企業のHPを見ます。勤務時間は書いてあるもののそれが規則上のものなのか、実際はどれくらい残業しているものなのかわからないですよね。

 

そのような情報は、エージェントがそこの情報収集をしたり、すでにその会社経由で入社された方からのヒアリングを元に提供できます。

 

また、面接での個人的な「自分のどこが具体的に良くなかったのか」、「どこは評価されていたのか」との細かい点も教えられます。

 

自分でもどこがダメだったのか仮説を立てることはできるでしょう。

しかし適切な修正ができていないと、志望企業から不採用の連絡が来てモチベーションが下がります。ネガティブな精神状態のまま次の面接に向かってしまい、実力も発揮できず1社も内定が取れない…という負のサイクルが発生しがちです。

 

良いキャリアアドバイザーであれば「不採用に至った具体的なポイント」を引き出し、それに対するアプローチを教えてくれるなど、情報がより細分化された状態で提供してくれます。これによって書類の段階から、その都度修正ができるのです。

 

ー3つ目の、交渉の担当とは何ですか?

キャリアアドバイザーが求職者と企業の間に入っている場合、年収や入社日の交渉を担当してもらえることがあります。

 

自己応募の場合、どこまで自分で行っていいのか、どこまでが失礼にあたる範囲なのか判別が難しく、精神的な負担になってしまうことも。

 

求職者のスキルセットや他社選考状況などに応じて限界はありますが、事前に譲れない点などを共有をしておくと、スムーズに条件提示やその後の交渉も進むことが多いのは間違いありません。

 

ーキャリアアドバイザーを利用するメリットがよくわかりました。
では反対に、デメリットはありますか?

「キャリアアドバイザーを選べない」という点です。

キャリアアドバイザーは一人の求職者だけにつくわけではなく、多くの求職者を抱えているケースがほとんど。

 

つまり「スキルセットが市場において高くない」「転職意欲が低い」「転職時期が3か月以内ではない」方は優先順位を低くされてしまい、受けられるサービスの質が低下してしまうことが多いのです。

ベテランのキャリアアドバイザーであれば業界・転職市場・職種理解に詳しく安心できます。そういう方に当たるかどうかは運次第

 

今まで多くの方と面談をしてきましたが、失敗例として
「有名な大手だから話を聞いてみたが自分の職務内容の理解もなく、浅い面談に終始した」
「若い子が出てきて、段取りも悪く不安になった」
という声を多く聞くことがあります。

 

ー大事な転職。キャリアアドバイザーがどんな人なのかは重要なポイントですね。
もし合わない担当者だった場合になにかアドバイスはありますか?

「キャリアアドバイザーは会社がどうこうではなく個人の質」という点です。

会社単位で選ばず、複数の会社に登録してまずは話を聞きに行き、本当に信頼できるエージェントをその中で絞っていくやり方がおすすめ。

 

転職活動は、人生の大切な分岐点。当然、信頼できる方にお任せしたいと思うのが自然な発想です。

 

大切な買い物をするときと同じで、比較検討するということは、転職活動においても大変重要。

担当の求職者が初めてのキャリアアドバイザー面談が私だった場合、必ずキャリアアドバイザーの仕組みやメリット/デメリットを説明したうえで、まずはいろいろなエージェントと話してみることをお勧めしています。

そのうえで私を選んでくれる方には誠心誠意対応してきましたし、事前に囲い込まないので信頼関係を築きやすい場の提供を心掛けていました。

転職が決まりやすい人の特徴

ーご自身の経験から、転職が決まりやすい人の特徴を教えてください。

転職が良い形で終えられる方の特徴としては「キャリア形成のゴールが明確」な方が一番多いです。キャリアアドバイザーも提案がしやすく、面接の受け答えでも矛盾がなくなります。

 

キャリアのゴール設定ができていると、あとはそのために必要スキルや、それを経験できる企業はどこなのか軸を定めて求人・企業を探すだけ。キャリアアドバイザーも提案がしやすいのです。

 

面接でも、転職理由とキャリアプランに対して「現職では実現できないキャリアが、御社では実現できる」という表現ができ、矛盾がなくなるでしょう。

 

「現職への不安・不満は何故なのか」「いったい自分は本当はどうしたいのか」との思考転換をするだけでもゴール設定のきっかけに。その上で必要な情報や、答え合わせをキャリアアドバイザーと行っても良いと思います。

 

ー最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いします!

キャリアアドバイザーという仕事はキャリア形成に関する様々なお悩みを解決する存在。求職者の代わりに面接に行くわけでも、内定を獲得をしてくれる便利な存在でもありません。

結局は自分自身の問題ですので、「何でもキャリアアドバイザーに任せておけば大丈夫!」というスタンスではなく、あくまで「一緒に考えてくれる人、アドバイスをくれる人」ということを理解することが重要です。